新学期が始まろうとしています。2021年に受験を控える皆さんは、段々と不安や緊張が高まっているのではないでしょうか?
今回は、私立中高一貫校の在校生として、2020年中学入試の手伝いを通して感じたことをできるだけ素直にお届けします。受験生時代は全然見えなかったものを色々と客観的に見ることができたので、これは是非親御さんに知っておいて欲しい…!と思ったことをいくつかピックアップしてみました。
1年後に受験を控える皆さん、今年受験を決断した皆さんにとって、当日のイメージを掴む上で参考になれば嬉しいです。
具体的な学校名等は出せず申し訳ないですが、どこの学校にも共通して言えるかと思います!(ちなみに筆者は女子校です。)
携帯・スマホ・参考書の持ち込みが多い
数人とかのレベルではなく回収されていました。(少なくともうちの学校は)それでペナルティにはなりませんでしたが、ただでさえ緊張している中で持ち込み禁止の物を持ち込んでしまった、というのは受験生のメンタルにはくるものがあったのではと推察します。
違反とみなされるんじゃないか、それで落とされるのではないか、などと不安になるかもしれません。回収された携帯を渡された親御さんも、待機場所で呼び出されてかなり焦ったご様子でした。
とはいえ、参考書持ち込み禁止の場合でも行きの電車で確認して落ち着きたい、などはあると思います。事前に学校毎にしっかりルールを確認し、メモにまとめるなどして電車をおりる前には親御さんが回収しましょう。焦りや動揺はテストのパフォーマンスに大きな影響を及ぼしかねません。試験の方に気を取られてうっかり…というのは避けたいですね。
体調・薬関連のトラブル
やはり本番に体調が悪くなってしまった受験生はいたようです。1番困ったのは保護者の方が外で過ごされていて連絡が取れない、という状況でした。(出願の段階で緊急連絡先等は書いてあるので正確には電話で連絡が取れたのですが、すぐには連絡が取れませんでした。)なので当日体調に心配がある場合、或いは体調を崩しやすいお子さんの場合、基本的に学校で過ごすようにすると安心かと思います。尚、体調が悪くなってしまった生徒には保健室受験といった対応がとられていました。
また、飲み慣れない薬を当日飲むのはおすすめしません。特に女の子の場合生理痛などのトラブルが予想されます。緊張していると尚更。その場合の対策はこちらをご参照ください。
親御さんの過ごし方
見た感じ、めっちゃ暇です。ずっとハラハラドキドキしながら待っているとただただ疲弊してしまってつらいかもしれません。周りの人々も同じような感じなので待機場所全体が緊張感につつまれています。カフェで過ごしたり、お昼ご飯を外で食べたりすることをオススメします。
ただ上にも書いたように学校にいた方が安心な場合もあるので、そのような時は気分を落ち着けられるように本などを持っていくといいかもしれません。漫然とスマホをいじるだけだと学校によっては4時間5時間にもなる待機時間でずっと気を紛らわせるか怪しいかも、と思います。
また場所によって暖房の効きが悪かったりするのでひざ掛けは超絶必須アイテムです。
学校側の姿勢
最後に、入試手伝いをした身から、受験生に対する学校側の姿勢について考えたいと思います。大学とは違い、中学高校は様々な活動を通して人間的にも成長していく場であり、入試はそのこれから一緒に学んでいく仲間との初めての出会いでもあるわけです。そして、受験生も親御さんもこれまでその日のために様々な苦労を経てきたことを学校側もよくわかっています。なので受験生をぞんざいに扱ったりはしません。公平に試験を実施できるよう細心の注意を払っています。だからどうなるという訳では無いですが、学校も試験問題も敵ではないので、そこは安心して「本領発揮してやるぞ!!!見とけや!!」という気持ちで試験に挑んで欲しいなと思います。
また、面接については、先生は基本めっちゃ暖かい目で小学生を見ていると思います。小学生が噛んだりどもってしまったりしたくらいでマイナス評価するとは思えません。(勿論質問に対して「あ??」みたいなヤンキー小学生が来たら超マイナスでしょうけど。)一生懸命な姿勢や、丁寧に接しようという態度、ある程度の礼儀を弁えていることが重要ではないでしょうか。挨拶ができる、お礼を伝えられる、といった当たり前のことを日頃からできれば問題なさそう…。(※ただただ個人の意見です)
まとめ
以上、5年ぶりに入試に関わった身からの意見でした。第三者視点で受験生や親御さんを見てみるとあの頃は気づかなかった新たな発見が色々あり、中学受験ってなんかドラマチックだな…と。
この記事を読んで皆さんが少しでも本番を安心して見据えられたらとっても嬉しいです!