人生に一度の中学受験、直前の過ごし方というのに悩まれる方も多いと思います。
特に、入試前に学校を休むか否か、については賛否両論のある難しいテーマであるため、頭を抱える親御さんも多いことでしょう。
そこで今回は、実際に受験を経験してきた東京受験のメンバーの声も参考にしながら、それぞれのメリットについて軽くまとめてみました!
小学校も塾も休んで自宅学習
実際小学校も塾も休んだメンバーから聞いてみたメリットは、大きく分けて3つありました。
インフルエンザ等の感染予防
学校や塾を休んだメンバーの主な理由は「インフルエンザ対策」でした。
あいにく受験シーズンは1番インフルエンザが流行る時期でもあります。
せっかく何年もこつこつ勉強してきても、インフルエンザにかかってしまえば全て無に帰してしまいますよね。
やはり一生に一度の受験は、体も心も万全な状態で臨みたい、というのは全ての受験生の願いでしょう。
勉強時間の確保
数日前から学校も塾も休むのは、一人で精神統一し、最後の追い込みに徹するのに最適です。
直前に不安なところをさらうも良し、過去問を何周もするも良し、後悔しないために、不安要素をできるだけ取り除くために家に籠もってラストスパートをかけた、との声がメンバーの中で多々ありました。
プレッシャーの軽減
塾にいればあの子は〇〇に受かった、あの子は過去問で〇〇点取った、などの情報が耳に入ってくる恐れもあります。
家で勉強していれば、そうした情報がシャットアウトされた状態で、自らと向き合って勉強することができます。
小学校を休み塾に通う
最後の授業が終わってからは自習室は使わせない塾や、そもそも塾に通わずに自分で勉強をしているケースもあると思うので、これはあくまでも直前に塾の自習室を使える環境がある場合に限りますが
インフルエンザ等の感染予防
学校の教室の中には、当然受験する子もいれば受験しない子もいるので、体調管理に対する温度差は人それぞれ、インフルエンザ等の感染も蔓延しやすい状態かもしれません。
塾であればインフルエンザにかかるリスクがゼロ、とまでは言い切れませんが、体調管理に対する意識が高い子が集まっているはずなので、学校に比べればリスクは少ないことでしょう。
勉強時間の確保
学校ではもちろん、直前だからといって授業を無視して受験勉強をすることはできないので、直前にあれも確認したい、これも確認したいのに時間がない、と不安になる人もいるでしょう。
学校の宿題等も負担になるかもしれません。
プレッシャーの軽減
受験組が多く、休んでる子が多いクラスだと、自分が学校に来ている間に他の友達は勉強しているんだ、と焦ってしまうこともあるかもしれません。
逆に、受験組が少ないクラス、特に小学生だと、受験に対する理解は受験組に比べると低いので、あまり気を遣わずに受験の話をしてくる友達もいるかもしれません。
生活リズムが整う
小学校も塾も休むことの最大のリスクは、生活リズムが狂うことですが、塾に通っていれば決まった時間に起きなければいけないため、そのリスクを減らすことができるでしょう。
最後まで小学校に通う
そもそも義務教育
当たり前のことですが、大前提として学校は私的な理由で休んではいけません。
休まなくてすむなら休まないのが1番でしょう。
生活リズムが整う
先にも書きましたが、学校を休むことの1番のデメリットは生活リズムが崩れるリスクがあることです。
大体の受験は朝行われるため、直前に学校を休み、夜型になってしまうと当日にベストな脳で試験を受けることができなくなってくるかもしれません。
また、直前になればなるほど大切になってくるのは、いかにいつも通りの精神状態でいられるか、ということです。
学校に通わず家にいることで非日常感が出すぎてしまい、緊張が高まってしまう恐れがあります。
プレッシャーの軽減
学校を休むということは、自分は受験に専念しているという大々的アピールにもなります。
学校を休んでまで受験に打ち込んだのにもし落ちたらどうしよう、というプレッシャーが増してしまうかもしれません。
また、学校で友達と喋っている間は良くも悪くも受験のことを忘れられた、との声もありました。受験直前は気が滅入ってしまいやすくなる時期なので、友達と話したり、運動したりというリフレッシュの時間が大切かもしれませんね。
直前の追い込みは役に立つ?
メンバーの中には直前に慌てて新しいことを始めても不安が増すだけ、意味がない、といった意見がありました。
結局はこれまでやってきたことの積み重ねが功を成すので、わざわざ学校を休んでまで追い込む必要はない、ということでしょう。
一方で、直前期の過去問の解き直しや単語の詰め込みが役に立った!といった声もあったので、これに関しては受験生の性格や勉強スタイル次第かもしれません。
休む以外の選択肢も
メンバーの中には「学校は好きだけど怪我が怖いから体育(跳び箱の授業)だけ見学した」「担任の先生に事情を話して宿題を免除してもらった」という選択を取った人もいました。
学校や先生の理解度次第だとは思いますが、怪我が怖いから、宿題が多いから休む、と決める前に、先生と相談してそれ以外の選択肢も考えてみるのも一つの手かもしれません(学校側はなるべく生徒を休ませたくないはずなので)
また、これは筆者の話ですが、受験期に入る前や合格発表シーズンの前に、担任の先生が受験生の友達と接するときのマナーについてクラスでお話してくれたことがありました。
もし落ちて友達が心無い言葉を言ってきたらどうしよう、と心配な方は事前に担任の先生等に相談してみるといいかもしれません。
直前に休むと落ちやすい?
巷では、直前に学校を休むと落ちる、という迷信じみた話が出回っています。
筆者はエスカレーター式の学校に通っていたため、受験組が少なく、これについての真偽はわからなかったので、東京受験のメンバーに聞いてみたところ、
多くのメンバーが最後まで学校に来ていた子の方が受かっている印象が強い、と答えました。
しかし、そもそも最後まで学校に来ている子はある程度受かる自信がある子が多いはずです。
なので個人的には直前に休んだ方が落ちやすい、とは言いきれないと思いますが、受験生本人が気にするようでしたら学校に来ていた方が不必要な緊張感を持つことなく受験することができるかもしれません…
最後に
学校を休む、または休まない際の一般的なメリットをまとめてみましたが、担任の先生や学校がどのくらい応援してくれているか、クラスの友達の受験組の多さ、雰囲気等によって変わってくるので、絶対に正しい答えというものはないと思います。
「学校の先輩は休まなくても受かったから」「塾のあの子は学校休んで塾来ているから」といった情報に振り回されすぎないようにしましょう。
1番大事になってくるのは、しっかり親子で意思疎通ができているか、特に受験生の意思がちゃんと尊重されているか、ということです。
当たり前ですが子どもには子どもの世界があります。学校が好きで本人は行きたいと思っているのに、親が無理に休ませるのは余計に心の負担を抱えてしまうかもしれないですし、逆に直前は常に勉強していないと不安なのに、無理に学校行かせると余計に焦ってしまうことがあるかもしれません。
一生に一度の受験、あのときこうすれば良かった、あのときお母さんにこう言われたから、などという後悔は作りたくありませんよね。
何事も親子で話し合って、お互い納得いく答えが出せるようにしましょう!
この記事を書いたライター
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