こんにちは。東京受験.jpリーダーの森中です。
さっそく本題ですが、中学受験やこれからの勉強において絶対にやってはいけないことって何でしょう?
それは『効率の悪い勉強』をする事です。
受験には合格できる定員があります。
皆合格に向けての中学受験の勉強を一生懸命ここまでやって来たはず。ではなぜ『落ちる子』は落ちてしまったのか?
その原因の多くは『勉強の効率が悪かったから』です。
いくら勉強しても、いくら塾に入っても、いくら親御さん、子供のやる気があっても効率が悪ければ中学受験は不合格です。いわば効率の悪い勉強は受験における自殺行為とも言える事案です。
今回は勉強をする際に本質的な部分となる『どれだけ少ない努力で合格を勝ち取るか』にフォーカスして、実際に理論を展開していきます。
まえがき 『絶対にガリ勉にだけはさせるな』
『ガリ勉』という言葉があります。イメージの通り寝る間も惜しんで勉強に励み、優秀な成績を残す。
このスタイル、とても勿体無いです。というかムダです。
確かに努力量が多いほど伸びる教科や問題もあります。しかし大抵の教科は、『重要でない勉強』が塾のカリキュラムや参考書に含まれていたりするのです。
お子さんの時間には限りがあります。もし『うちの子はまだ受験は遠いから、今のうちに貯金しておかなきゃ』と思うならそれは間違いです。
最近の研究では、人が1日に集中できる時間はせいぜい3時間と言われています。
その3時間をどう活かすか?が受験勉強の鍵とも言えるでしょう。
受験勉強は『やればやるほど』出来るものではありません。本人の集中力が切れていたら、勉強はほとんど意味がなくなってしまいます。
限られた3時間をどこで活かすか?ここがキモになっていきます。
中学受験/塾の授業だけは集中して受けろ
もしお子さんが、『授業ではよくわかんなかったけど宿題で分かるようになった!』と思っていたなら、親御さんがやるべきことは、『今すぐ授業を集中して受けさせること』です。
塾は宿題を出すためではなく授業を受けさせるためにあります。
授業を集中して受けなければ、いくら宿題を真面目にやろうとも意味がありません。人間の記憶はすぐ忘れてしまうようなものだからです。
授業を集中して受けるというのは、必ずしも気をつけをして授業に臨めというわけではありません。
- 教師が何を言っているか?なぜ言っているか?を理解する
- 演習でわからない問題があったら教師に聞く
- 積極的に授業に参加する
この3つを意識していれば、格段に子供の知識吸収力は上がります。
塾の授業に集中して臨むための方法
しかしお子さんはまだ小学生、集中しろ!と言っても集中しないのが当たり前だと思います。
お子さんを授業に集中させるためには
- 子供が集中できる良い授業を取る教師であること
- 子供の話を親が聞いてあげること
- 授業以外の勉強は省エネすること
の3つが必要です。
授業が良い教師を探せ
『教師の授業がつまらなさ過ぎたせいで、その教科は苦手になった』という経験は皆さんにありますか?
自分もそうだったように、小学生はたいてい授業を『惹かれるか否か』ですぐ判断します。
授業が良い教師を探すことは、効率良い勉強の第一歩で絶対に欠かせません。
塾を選ぶとき、値段や実績だけでなく教師の口コミも参照すると当たり率がグッと上がります。
親御さんが子供の『勉強話』を聞いてあげる
お子さんが『今日学んだこと』について親御さんに話してきたら、是非どんどん聞いて下さい。
また話してこなくても『今日は何勉強したの?』『その出来事はどんな出来事だったの?』と自分から聞き出してみて下さい。
これには『授業の映像を子供に思い出させる』という理由があります。
自分が覚える際には『人に教える』ことが1番の効率の良いやり方だということは有名です。お子さんは頑張って親に今日勉強したことを伝え、その際に『授業でどんなこと言ってたっけな』と思い出そうとします。
その瞬間こそ最大の記憶効率であり、それをどんどん引き出すようにしましょう。
本当に賢い人の中で、当時これをやっていなかった人はほぼいないと思います。
中学受験は授業以外の勉強は省エネせよ
前にも言った通り、人間はせいぜい3時間しか集中力は続きません。
そんな時間を課せられた宿題を解くことに全て使ってしまい、授業に集中できない事が一番やってはいけない事です。
宿題は出来るだけ少なく、そしてリラックスした状態でやらなければいけません。
受験勉強の『サボり方』
もしお子さんが塾に通っていたら、『宿題を○○日までにやってきてください』と言われます。あるいは親御さんがお子さんに課題を設けることもあるでしょう。そんなときは、『その宿題は本当に必要か?』を吟味する必要があります。
僕は中学受験の経験者ですが、勉強が大嫌いで、『いかにして成績を下げずにサボるか?』を日々研究していました。
その中で『これはやらなくていい』と確信した学習があります。
①絶対にできる問題の復習はムダ!
『基礎力』という言葉をよく受験業界では目にします。実際計算力や、漢字力、暗記などは中学受験においては大事です。
が、『もうこんなの絶対にできる』と確信しているような易しい問題は、解くだけ時間の無駄です。
『出来る事』をやり続けても『出来ない事』は出来るようになりません。その時間を発展問題や、苦手分野に回すべきです。
②暗記系で重要でないものは覚える順位を下げる
当たり前の話ですが、意外とこれが出来てない人は多いです。
社会や理科はやろうと思えば無限に覚えることが出てきます。そのうち中学受験に使われる知識はほんの一握り。塾のテキストや単語帳に乗っているものですら、『これいる?』となる知識が『覚えろ!』となっているわけです。
確かに将来的には覚えたほうがいいわけですが、重要でない単語は受験勉強については覚えるのをやめましょう。
重要かそうでないかは、単語帳に乗っているケースや、塾の教師が教えてくれるケースがあります。
お子さんに判断させてもいいでしょう。
③歴史の単語は単語だけを覚えるのはムダ!『映像』で覚えろ!
某都内進学校の世界史の授業で、『なぜヒトラーはユダヤ人を差別したのか?』という質問に対して、生徒は『本当は殺してないんだけど、ユダヤ教徒がキリストを殺したと皆思っていて、ユダヤ人憎しってなってたから、自分たちドイツ民族とユダヤ人で区別する事で内政を安定させようとした』
というような回答をします。
もし『ホロコースト』『○○○年』のような単語だけで覚えていたらこんな回答は出てこないでしょう。
歴史は絶対に背景があります。単語帳で年号だけを確認するのは無駄です。『なぜその出来事が起きたのか?』を注視させるようにしましょう。
まとめ
- 効率の悪い勉強は絶対にダメ
- 授業を集中して受ける事
- 授業のいい教師を探す
- 子供の勉強話を積極的に聞く
- 宿題は出来るだけ少なく、効率的に
この5つを胸に刻むだけで、子供の受験の合否が変わるはずです。中学受験は努力量より効率が大事です。
合格に向けて頑張りましょう!
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この記事を書いたライター
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