後半-③ 慶応中等部の面接
(前編はこちら)
(後編①-桜蔭学園はこちら)
(後編②-女子学院はこちら)
【後半・詳細編】では、私が経験した実際の中学受験の面接のエピソードをお話ししたいとおもいます。
桜蔭、女子学院、慶応中等部の3校を3回に分けてお伝えします。
最終回の第3回目は慶應中等部です。
面接で気をつけるべきポイントや肌で感じた雰囲気を書こうと思うので、これらの学校に受験する予定の方もそうでない方も、ぜひ参考にしてください!
慶應中等部の二次試験へ進むために
慶應中等部の面接を受けるにはまず一次の筆記試験に合格する必要があります。
一次試験の合格発表は男子は青の紙、女子はピンクの紙に番号で張り出されます。
女子は約150人、他の学校が250人以上の番号が貼り出される中、改めて「これだけ」と絶句されるかもしれません。
二次試験ではここからさらに3分の1の50人!!に絞られます。
二次試験に進む目安は男子は8割五分、女子は9割は欲しいと言われていました。(非公式)
決して簡単な問題ではありませんし、同時にミスも許されない厳しい試験です。あと教養が問われます。
慶応中等部の二次試験
慶應系の学校は面接を重視していると言われています。
他の学校と違い二次試験は筆記とは別の日に行われ、体育実技(縄跳び、徒競走、バスケット)と親子面接(父親、母親、子供)となります。
慶應中等部・女子の体育実技とは?
実際の体育のでき不出来はあまり重要視されていないと言われています。
以前は着替えた後の教室に入り、
・洋服を畳んでいるかチェック
・体育館の上から待ってる様子を観察
・先生がいない準備体操の時の態度を生徒達に聞く
ということがされていたそうです。
ある程度以上の十分な学力があるならば、あとは慶應中等部の生徒として相応しい子を入学させたいということでしょう。
体育面接の流れ
順を追って説明すると、
①教室に入り、そこで体操服に着替えます。
服とカバンはカゴに入れます。私の時は先生が「急いで!!」と言いながら退出し、死に物狂いで着替えました(笑)
②その後体育館に移動します。
前日に素早く着替えて洋服を畳む作業をストップウォッチでタイムを計りながら練習していたので、動揺せず落ち着いて行動できました。
前日で良いのでちゃんと練習しておくことをオススメします。
また私の失敗談ですが、当日母が気張って用意してくれた新しい上履きが大き過ぎて、走れませんでした。
仕方なくその旨を先生に言って裸足で走るという醜態を晒しました。
ですが困った時はしっかり先生にご相談すれば大丈夫なので覚えておいてくださいね。
逆にアクシデントを言わない(相談せずにそのままにしてしまう)ほうが、慶應の求める生徒像とは離れているような気がします。
親子面接
慶應中等部の面接の特徴は、小学校受験のように親子面接があることです。
両親と受験生の3人が望ましいと言われますが、実際同じ部屋に父親と2人の親子、母親と2人の親子がいましたし、どちらも合格していたので、理由があれば問題ないと言えるでしょう。
子供が実技を受けている間、両親はまず講堂に通され、次に何組かごとに教室に移動し、そこで実技を終えた子供を待ちます。
両親の服装ですが、父親は黒いスーツにネクタイ、母親は黒又は紺のスーツがほとんどです。
他の色は少数で目立ったそうです。
紺もよく小学校受験で着るような生地ばかりで、ラメツイードの紺のスーツだった母は「やっちゃった…」と思ったそうですが、これも合否には関係ありませんでした。
待機している間、何人か本を読んでいた方もいらしたそうですが基本無言、もちろん携帯を見てる保護者は1人もいません。
親もまた、ここからもう面接が始まっている雰囲気だったそうです。
親子面接の流れ
教室から順に呼ばれ、面接室の前の廊下で待機(廊下は寒かったので注意)、その後面接室に入ります。
さて面接室に入ると5~6人の先生方が座っていらっしゃいます。偉そうな先生3人くらいと、外国人の先生もいました。
挨拶して着席、質問スタートです。
私は3つ、両親にはそれぞれ1つずつ質問されました。
私への質問は
「テストと今とどちらが緊張していますか?」
「テストはできましたか?」
「小学校の生活で一番楽しかった思い出は何ですか?」
でした…
父親には「慶應中等部を選んだ理由」
母親には「子育てで気をつけていること」
という質問でした。
私も3回目なので緊張することなく、また父は仕事柄慣れているので、スムーズに感じ良く答えていました。
ただ母は緊張のあまり考えてきたセリフを2回繰り返すなどパニックに陥っていましたが、しっかりした父親とそそっかしい母親という感じで微笑ましい両親という印象だった気がします。
意地悪な質問もなく終始和やかな雰囲気で面接は終わりました。
慶應中等部の二次試験のまとめ
面接重視と言われている慶應中等部ですが、正直まずは点数なのかなという印象です。
また細かいことに杓子定規なイメージは全くなく、むしろ「どこを重視しているか」に筋の通った慶應スピリットが感じられました。
対策としては、親子とも志望動機など想定できる質問の答えは考えておくこと、一応前日に体操着に素早く着替えて服を畳む訓練はしておくことをおすすめします。
いかがだったでしょうか?
面接の流れと雰囲気だけでも知っていただいて、本番落ち着いて面接に臨まれたら幸いです。
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この記事を書いたライター
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