自由研究って面倒ではあるけど、他の人と被ったりあんまり手抜きするのは嫌だなあ…
そんな悩みを解決するために!ちょっと手を掛けた、国語・算数・英語の自由研究テーマを紹介します!
夏休みや冬休みの宿題にもぜひ活用してみてください。
理科・社会編はこちらのリンクからご覧ください
自由研究をするにあたって
ここでは小学生にとっては少し難しい研究テーマを扱います。
もちろん、私は「自由研究の内容を充実させてほしい」という考えのもとでテーマを紹介します。
しかし、何よりも「自由研究を楽しんでほしい」と思っています。
難しいことに対して努力を積み上げたりこだわったりすることは、たしかに必要です。しかし、何より自由研究は「楽しむ」ことが第一です。
ですから、お子さんが最もやる気が起きる、興味を持ったテーマでやり遂げられるようにしてあげてください。
国語
文章をどの大きさに区切るかによってテーマが異なってきます。
一文学作品から文字としてまで見方があるので、普段から触れているものであることも相まって研究が広がりやすい題材です。
文学的表現研究
小説などの一節を抜き出して、感情を表す語や情景描写など、文学的表現がどのような効果を生み出しているかをまとめます。読書感想文の宿題があれば、それと組み合わせると手間が省けますし感想文も書きやすくなります。
比喩や倒置法などの学校でも習うような表現技法に加えて、少し難しくなりますが、文章全体を通した表現の特徴を見てみるのも面白いです。
例)「諦めた」「膝を折った」
具体的な行動に現れている「膝を折った」の方がより感情が伝わってきて臨場感がある。
「立ち尽くす」
絶望に暮れる様子と喜びに満ちる様子のどちらにも「立ち尽くす」を用いて対比することで心情の変化を強めている。
短い詩や、好きな歌の歌詞などで行ってみると、より簡単でやる気が出るでしょう。
このテーマは特に読書好きの子は興味を持ちやすく、やってみるとより一層本を深く読めるようになれます。
また、この表現の考察は、中学受験・高校受験・大学受験とずっと必要になる技術でもあるので、身につけておいて損はありません。
字の表現考察
言葉に限らず、文字そのものの大きさや字体(フォント)による印象の違いなどを考えてみるのも楽しめるでしょう。
チラシや広告、テレビのテロップなど、印象的な文字を比較してみると考察が広がります。
文意の違い研究
新聞やニュースなどが同じ内容を取り上げる時、会社によってどのような差があるのかを考察しまとめます。
同じ出来事がまとめられていても、タイトルや内容に取り上げられていることには差があります。関係する出来事や副次的な事柄、そして表現の違いを探してみましょう。
「事実」と「意見」と「推測」を見分けるところから始めるのが良いでしょう。
このテーマは、道徳などでも扱うメディアリテラシーや、社会分野にも関わってきます。記事の内容や見分ける方法について、そうした観点からまとめてみるのも良いでしょう。
この研究では、社会で起きている物事を知る能力、文章を読み解く能力、正確に物事を理解する能力が鍛えられます。
文章を改めてしっかりと読む機会を作ってみるのも良いのではないでしょうか。
読書感想文
上の内容が難しいと思った人や、そもそも読書感想文が宿題になっている人向け。読書感想文については、詳しく現役の筑駒生が解説してくれていますので、そちらを是非お読みください。
算数
過去の算数の自由研究での受賞作品を見てみるのも良いと思いますが、やはり研究と題するからには自分で考えたいですよね。
そこで、いくつかテーマを紹介します。
図形を考える
算数は学校で教える範囲から広げることが難しいですから、中学などの上の学年の範囲について調べてみるのは一つの手です。
しかし、どれほど思考力があったとしても、学校で習っていない難しい数式や定理と向き合うのは難しいものです。
そこで、「目に見える」という特性を持った図形はとても扱いやすいです。
正方形は何個
「正方形 数」で検索するとたくさんの画像がヒットすると思います。
正方形が並んだ図形の中に、何個の正方形が見つけられるか?
この答えと、効率の良い数え方を考えてみましょう。
また、頂点を結んで正方形がいくつできるか?という問いも、やや難易度が上がりますが同様です。
正方形は何個作れる?
図形をつめる
ある図形に対して、正方形や円が最大でいくつ入るのか。といった問いを設けて、実際に紙などで図形を作って試してみると良いでしょう。
あまり複雑にすると難しいですが、中学受験にもよく出題される問題ですから、解説も探しやすく例題もたくさん見つけられます。
多面体
折り紙などで展開図を作って、どんな立体ができるか考えてみます。
逆に立体から展開図を想像してみるのも良いでしょう。
サッカーボールのような複雑な図形や、対称性のない図形にチャレンジしてみると面白いかもしれません。
また、難易度が上がりますが正多面体を作ってみるのも良いでしょう。
英語(外国語)
小学校では英語教育にバラツキがありますし、大抵は文法を教えないので言語として研究することは難しいです。
単語の研究
似た形の単語や単語の一部について、関連性を考えてみます。
単語についてのみ考えるので、派生語や接頭辞・接尾辞について研究してまとめることになります。
例)
<派生語>
imagine(想像する)→image(印象),imaginary(想像上の),imagination(想像力)etc.
<接頭辞・接尾辞>
possible(可能な)→impossible(不可能な)
imは否定を表す。slow(遅い)→slowly(遅く)
lyは副詞を表す。
言語比較
文章や単語など、各国語で比較してみます。
似た単語を持つ言語については、同じ源流を持つことが地理的要因などから推測できることもあります。
単純に各国のちょっとした挨拶をまとめて比較してみても良いでしょう。
各語が、どのような方言や種類を持つのか、どれほどの話者をどこに持つのかといったことを考えると更に広げられます。
まとめ
改めて書きますが、
自由研究は楽しむのが第一です。
興味を持ったテーマに対してしっかりと考えてまとめることは、学問としてとても基本的かつ重要なことです。
自由研究はきちんと楽しんで研究できるようにしましょう!
理科・社会編はこちらのリンクからご覧ください
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この記事を書いたライター
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