はじめに
新型コロナウイルスの影響で休校が続く中、9月入学という言葉が色々な場面で持ち上げられています。未来の感染状況は定められないため、オンラインを通じた日常がいつまで続くのかも把握できません。
同じように、政府が安全を元に構成する教育方針とはどのようなものかがはっきりと頭に浮かびません。ですが、与えられたものに全力で対応するために、できる限りの準備を備えておきたいところです。
4月の下旬に東京都の小池知事を含め、17人の知事が9月入学制の導入を政府に求めました。その提言に素早く応えるため、4月29日に政府は具体的な検討作業に入り、6月上旬には9月入学制度の方向性について発表することが検討されています。
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利点
1)教育格差を埋める方法である
2018年の統計によると日本では、約9人に1人はインターネットに繋げない環境に在住しています。オンライン授業の取り組みが難しい公立学校に通う生徒も含め、たくさんの学生が現在十分な教育を受けられていません。その一方、オンライン授業が順調に進んでいる私立学校も数多く、全国を通じて教育格差は大きいです。
そんな教育格差を埋める一部の方法は夏に再度入学することです。全国の生徒が学びに必要とする時間を十分与えるためには、最も適する方針ではないでしょうか。
2)世界の優秀な人材を集められる
日本とは違い、世界の多くの国々は9月入学制度を既に取り入れています。世界標準に揃えることで、海外から留学をするプロセスがよりスムーズになり、日本だけでは得られない多様で優秀な人材を集めることができます。
さらに、大学を卒業した後も、引き続き日本で就職活動を行いたい留学生も多く現れると思います。日本の企業をグローバル化するためには国際的な視点や価値観を持った方を集めなければなりません。ですから、そのような優秀な人材を就職活動に受け入れやすくするために、入学・卒業の時期を全国で統一する必要があります。
3)留学に関心を持てる
9月入学の影響で海外から留学生が受けやすくなるように、日本からも留学に挑戦してみたい方が多くなると思います。もちろん留学先や、学年により条件は異なりますが、日本の学校ではなかなか受けられない授業に参加することができます。
それにグローバル化している世の中で、多国語を流暢に話せる方は企業に欠かせない重要な人材です。日本の新しい未来を切り開く若者を育てるには世界基準に合わせた入学制度を取り組むのも一つです。
4)冬期に行う入試のリスクを防げる
毎年、中学・高校入試が行われる時期にインフルエンザが流行したりします。2019年の医療機関の調査によると、入試が行われていた1月は、200万人を超えるインフルエンザの感染者に及びました。感染の少ない夏に入試をすることでより受験に集中することができます。
また、雪などの悪天候の影響も受けます。交通機関が乱れることが多いので、夏に受験を変更した方がいいのではないでしょうか。
5)ギャップイヤーを有効に使える
ギャップイヤーとは大学の入学前と卒業後に任意で行うことができます。この期間で、自らのスキルアップや、海外経験を積むことに時間をかけることもできます。
大学生活や就職活動に必要な技術を向上させる時間を確保するため、9月入学制度の取り組みを前向きに検討して欲しいです。
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留学について
来年に向けて、留学を考えている方はまずは現地の学校の情報を集めましょう。そして今自粛の時間を使い語学を深めることをお勧めします。
例えば、私が留学しているカナダの公立学校ではコミュニケーション能力、リーダーシップや、コラボレーションスキルを向上することを授業で重視しています。私がここで得ている技術はダイレクトに大学生活や就職に活かせるでしょう。
まとめ
未来の結果は誰にもわかりません。ですが、当たり前だった教育方針が見直される時期がきているのは確かです。ですから皆様にも前向きに捉えていただきたいです。
この記事を書いたライター
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