小3から「外国語活動」? 2020年度小学生英語教育の実態





皆さんこんにちは。ライターのIです。

今回は、2020年度から大きく変わる「新学習指導要領」に基づいて、小学生の英語教育についてみていきます。

これまでの英語教育とはどのようなところが違ってくるのだろう?そもそも、どんな事を学んでいるの?……などなど、不安に思われている方も多いはず。

噂には聞くけれどもいまいち実態がつかめていない、そんな「小学生に対する英語教育」の変化を詳しく解説していきます!

そもそも、どうして改訂されるのか。

 前回改訂されたのは、「脱ゆとり教育」が記憶に新しい平成20年(2008年)。今ではあれから11年、グローバル化の急速な発展が目に見える時代になりました。外国語によるコミュニケーション能力が多岐にわたって活躍することとなり、「外国語」というスキルはこれまで以上に高めていく必要がありますよね。

 では、現状はどうなのでしょうか。

日本人は英語が書けるのに、話せない。」そんな言葉をよく耳にしませんか?

実はまったくその通りで、今の英語教育では4技能の総合的な学習ができていません。現在の教育では、読み書き中心の中学生の学習へ繋がるように「きく・はなす」といったステップを小学校高学年に処置していますが、あまり効果がでていないのが現実です。

そこで、今回の改訂を通し「英語教育の4技能を総合的に学習でき、早期から導入できる体制」を整えていく姿勢がとられることとなったのです

どこが新しくなるのか。

さて、今回の改訂の理由が分かったところで、主な変更点を見ていきましょう。

実際にはこの要領にまとめられているのですが、すべてを見ていくのは流石に骨が折れてしまいます。そこで、重要になってくるであろうポイントを3つに厳選しお伝えします!


①学習段階がはやくなる

 先ほどお話したように、今回の改訂で重要視されているのは4技能を総合的に身につけることです。そのため小学校中学年のうちに「聞く話す」のステップを導入して英語に慣れさせ、高学年に加えられる「読む書く」につながっていくような設計がなされています。

授業のコマ数は、中学年の間に週1回(年35回)、高学年の間に週2回(年70回)。

単語数は、600~700語(英検5級レベル)。

この早期英語教育の影響をうけ、中学生の英語学習内容には「仮定法」や「現在完了進行形」が含まれることに。

この3点だけで、どれだけ学習内容がはやい段階に動かされたかがよくわかりますね。


②成績がつく

 これまでは、文章による記述で外国語活動の評価がなされていました。しかし、2020年の改訂により状況が一変します。高学年から「外国語」として教科化され、なんと成績がつくようになるのです。

【聞く・話す】中学校でやってみたいことの発表・やりとりを行う。

【読む・書く】中学校や将来の夢について、例文を参考にスピーチ原稿を完成させる。

これは、 6年生の最終学習内容目標として現在あげられているものです。これらが他教科と同じように評価されるということは、内申にも関わりが出てくる可能性が間違いなくあるでしょう。今回の改訂で早期対策が必要となる、一番のポイントです。

③教科書の内容が難しくなる

 具体的にはどんな授業となるのでしょうか?私たちが受けてきた授業よりも、はるかにレベルの高いものを取り扱うこととなりそうです。ここで、現在たたき台としてあげられている学習表現例を見ていきましょう。

【小学3年生】I like (blue). Do you like (blue)? Yes, I do./No, I don’t. I don’t like (blue)など

【小学4年生】I wake up. I go to school. I go home. I take a bath. I get up at (6:00). I eat breakfast at(7:00).など

【小学5年生】 Where is the treasure? Go straight for three blocks. Turn left (at the third corner). You can see it on your right. On my right? OK. It’s under the desk.など

【小学6年生】My best memory is/was school trip/sport festival/music festival/drama festival.We went to (Kyoto)/ate (Japanese food)/saw (old temples)/enjoyed (the trip).など

これらは現時点で仮に出されているものなので、実際どんな授業が展開されるかハッキリとはわかっていません。しかし、この時点で英語学習が予想以上に高いハードルであると把握できるのではないでしょうか。


はやまる外国語教育には、早急な対策を!

 いかがでしたか。今回の記事を通して、「いかに外国語教育が早い段階で求められ、実施されるか」が伝わっていれば幸いです。今回の改訂では実質的な教育の加速だけでなく、中学受験を志すお子様の将来にも関わってきます。はやめに対策を講じておきたいものですね。

参考文献:文部科学省による小学校学習指導要領解説http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387014.htm

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