【前編】2020年度中学受験「社会」攻略~「中学受験の社会はある種総合力が試される教科である。」~中貴社さんインタビュー

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中学受験界は今、揺れに揺れている。新型コロナウイルスの余波で数々の”イレギュラー”が発生した。今年の中学受験においては何を対策すればよいのか。そして、将来的に子供は何を学ぶ必要があるのか。

今回は中学受験の社会の講師の中貴社さんこと田中さんにお話しを伺った。教科の「社会」と「時事問題」にフォーカスした上で2020年度の中学受験の攻略法を探る。

【前編】では「社会」の中学入試問題や今年の受験においてのアドバイスにフォーカスし、【後編】では教科としての「社会」の価値や魅力とそのための教育とは何かを考えていく。 

中貴社さんこと田中則行さん

大学院にかけて歴史学(中国史・唐、博士課程)を研究。

中学受験の社会(国語)の個人指導塾講師。Twitterで主に中学受験社会について、時事問題を中心に紹介している。(学受験の重な会を発信する。)

「もともとうちの塾でも塾オリジナルで時事問題作っていたんですね。その経験を何とか形にしたいなと思って2016年くらいから毎年作っていました。生徒へは使っていたんですが、それをどうしようかなって時に自分の作ったものをもっと広めたいなということでTwitterを通して結果的に今にまで至っています。幅広くやろうとは思っていない。メインは社会科の毎年情報発信したほうがいいもの(=「時事問題」)や最近増えている思考力を問う問題を紹介し、中学受験の社会科が重要な教科である事を見せるためこれから来そうな問題を発信していきます。」

Twitter

Note

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総合力を問う「社会」という教科

—中学受験において、社会科では何が求められているのでしょうか。そして何を学ぶべきなのでしょうか。暗記科目というイメージがある一方で、麻布学園のような記述式で思考力を問う問題もあります。

中学受験の社会はある種総合力が試される教科であると思うんですね。覚える力もそうですし、思考力表現力を試されるものでもある。

なぜそうなるかなと思ったときに、学校で社会科って評価が低めである。学校としてもいろいろ試せる教科で、学校の個性が出やすい教科ではあると思います。

学校の他の強化で補えないところを社会で補う

学校、特に上位校では他の教科で補えないところを、社会で生徒に試す側面があります。例えば開成・筑駒・麻布だと国語で記述力や感受性を試した後、社会科では開成そこそこ難しい知識問題を出してくる。麻布だったら自分の考え方を説明させる中で論理的思考力を試す。筑駒だったらかなり長いリード文をうまく処理する能力が問われる。

出来る子はちゃんと大人相手でも話すことが出来る

—社会科が出来る人というのはどのような人なのでしょうか

出来る子はちゃんと大人相手でも話すことが出来、理解して話し合えます。そして受験科目としてそれを一番試せるのは社会科であると思います。ニュースを聞いて覚えていて、自分で考えているかとか。

どれか一つでも専門的なところで話せる人(例:鉄道好き、海好き)はしっかり考えられる人で、どの分野においてもなにか社会科に落とし込み、個人の考え方の土台になりえます。例えば小学生でも鉄道好きの子は鉄道をベースに地理を考えられるかもしれません。小学生から逆に学ぶ機会もあり、話していて楽しいなと思います。良く雑談されるような、良く考えるようなテーマに関してはほぼ社会科に落とし込めます。

その子のためにどうなるか。子供の目線になって考えてみる。

ーでは中学受験で強い親とはどのような親でしょうか。私自身も兄という立場でもあります。

抽象的にはなるが子供との距離感がとても大事だと思います。
子供によっては親の近くにいてほしい人もいるだろうし、逆に自分自身で行動したいという人もいる。その子のためにどうなるか。子供の目線になって考えてみる。

どれくらいの量を子供に教えるのかにも似ている話で、何も教えないと子供が何もできない、一方で教えすぎると人間として子供の考え方を奪ってしまう。それと同じ話ではあります。もちろん一番調整しやすい存在が親ですが、受験で追い込まれる中で親の目線がずれてしまう。

その子のことをちゃんと見ること。
小学生でも一人の人間を相手に教えているという意識が大事だと思っています。

なにより最初から具体的なものをすると間違った方に行く可能性があるので、抽象的なものから試していって時間を持つのが大事ですね。

日本の幼児教育・保育、「子ども目線」が強み(ベネッセ 教育情報 ...

時事問題の攻略法

出題されるのはニュースに関する内容

ーでは実際に社会科の分野ごとに具体的な入試問題や受験においてのアドバイスをお伺いします。まず「時事問題」について、何を対策すればいいのか良いのかわからない人は多いのではないでしょうか。 (編注:「歴史」「地理」「公民」については【後編】で掲載予定)

例年は問題として出るものは決まっています。作る過程の中で基本的には塾も学校も同じものを考えているかなと思います。
どこを出すかというと単元の中から出すんです。時事問題と言ってもニュースそのものを扱うことはあまりありません。出題されるのはニュースに関する内容です。

授業単元のアプローチとニュースからのアプローチ

時事問題のラインナップを考えるときに毎年やるんですが、ニュースから関連する話題を出すアプローチ法と授業単元の方からこれに関連する時事問題はないかなと考えるアプローチがあります。公民系だったら基本的人権を考えられて香港、新型コロナウイルスの自粛など。両方の視点から考えるんですね。

塾の教材に関しては10月の半ばから11月ごろにかけて出版されますが、学校としてもその時点で問題のラインナップはすでに決めています。学校としても、現在進行形の情報についていざ入試前に情報が変わってしまうと作り直さなければならないので、(よほど大きなニュースでない限り)すでに結果として出ているものから作ってきます。

そして大きいニュースでも学校として問題を作りづらいテーマはあります。大問を作るうえである程度の問題数は確保する必要があるので、塾の授業でやっていないことは問題として広げづらい。それは私も時事問題を作るときに感じることなんですよね。これは学校の先生も同じはずです。

今年のポイントは?

去年と比べてコロナでどう変わったか

ーでは実際に今年のポイントはズバリ何でしょうか?

間違いなくコロナウイルスを題材にするのは間違いないと思います。ただ問題としては少し扱いづらい。Noteにも書いた(2021年入試の時事問題を考える)が、去年と比べてコロナでどう変わったかが焦点になってきます。

去年と比べてコロナでどう変わったかに関して、訪日外国人のテーマや基本的人権、五輪の延期もしくは中止など。

先にもあったように現在進行形の感染者数などについて問いを作ると、直すのが大変なので、現在進行形なことに関しては学校としては作りづらいのではないかと思っており、すでに決まった数字に関しての問題になります。

他には今年可能性としてあるのは、衆議院選挙や18歳選挙権。世界遺産がどうなるか。奄美大島が登録されれば日本の世界遺産の数は23から24になるので、問題を作るのには分量はちょうどいいんですよね。そしてノーベル賞(10月上旬)にはアンテナをはるべきです。平和賞と日本人受賞者に関しては例年注目です。

ただ新型コロナの影響で内閣が変わったり、政治的に大きなニュースだったら受験期直前に変わる可能性はあります。(編注:現在の衆院議員の任期は来年10月までとされていますが、米大統領選と東京五輪のリスクの前に求心力を失う前に先に安倍総理が解散して今のうちに先に勝つという可能性も。)

社会の関心度が高い・価値のある情報をキャッチする

ー実際に情報収集はどのようなあたりからされているのでしょうか。

普段からニュースなどにはアンテナをはっています。自分のアンテナが最高だとは思っていますが、念のため抜けがないかじじもんスクラムを見たり、NHKの時論公論を見ています。

新型コロナウイルスの中でメディアが悪くとられることは多いですが、結局伝えたいことがニュースになっているため、社会の関心度が高い・価値のある情報をキャッチするのには役立ちます。

じじもんスクラム

NHKの時論公論

もっとマイルドに、子供を休ませることを優先してほしい

ーコロナ下における中学受験生と親御さんにメッセージをお願いします。

今年は特に身体を大事に。それに続いて心を大事に。ストレスのせいで思ったより勉強できない子も多かったのは間違いない上、これまでのノウハウも今年に限っては通じない可能性がある。
今まで通りじゃないということで、思った以上にストレスがかかり、悪循環に陥るのではないかとも思っています。
もっとマイルドに、子供を休ませることを優先してほしい、のんびりできる時間が出来て良いかという気持ちだと良いと思います。


【後編】(9月公開予定)では「歴史」「地理」「公民」について、そして中学受験に限らない「社会科」と教育についてお話しします。

2020年2月の記事はこちら!


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