東京受験.jpでは地方からの都心の中学/高校受験を応援するため、その先輩にあたる方々にインタビューしていきます!
記念すべき1回目のインタビューに応えてくれたのは、中部地方のとある県から学芸大附属高校に進学した Iくんです。
併願校のみならず、彼が受験生の時どの時期にどんな塾に通ったのか、1日の過ごし方もどんと公開します!
生まれてから中学を卒業するまでを地方で過ごしたIくん。中学2年生の時に参加した学芸大学附属高校の説明会で見たレポートの質の高さに感動をし、中学2年生の夏からSAPIX大宮校の季節講習に参加。中3のゴールデンウィーク後からはSAPIX高田馬場校にて日曜日の講座に参加をする。山梨から通っていたため、時間的な苦労が多かったものの、勉強をやり抜き、見事学芸大附属高校に合格。
そんな彼から受験期〜高校1年生までのことを聞きました。
東京に興味を持ったきっかけと受験校選び
-どうして県内の学校ではなく、東京の学校に興味を持ったのですか?
Iくん:東京の学校の方が優秀な生徒が集まっていて、優秀な人たちと共に勉強をして自分の学力を更に伸ばしたかったから東京の進学校に進学をしようと強く思いました。
また、父が毎朝地元の家から通勤していたこともあり、自分が東京の学校に行けば家を借りることもできたので、都内の学校の受験を決めました。
-どうして東京の学校に優秀な生徒が多いと気づいたのですか?
Iくん:中学2年生の時に、学芸大附属高校の学校説明会に足を運んだ際に、数学のレポートの質の高さに感動をして、こんなにすごい人たちがいるんだ!と思ったのと同時に優秀な生徒の多さに気付きました。
-その学校説明会の参加で学芸大附属高校に興味を持ったということですか?
Iくん:そうですね、しかも数学は自分の好きな教科だったので、その数学のレポートがとてもすごくて、行きたい!という欲求に駆られましたね。
-他に興味を持った学校や受験を考えた学校はありましたか?
Iくん:まずは学芸大附属高校(東京、全国偏差値77)を目標に設定をして、同等なレベルの高い学校で、勉強以外にも力を入れられる環境のある学校を調べ始めました。その中でラ・サール(鹿児島、全国偏差値77)、東大寺学園(奈良、全国偏差値78)、横浜翠嵐(神奈川、全国偏差値75)などの自由な校風の上にある環境に惹かれ、今あげた学校の公式ホームページやみんなの学校情報というサイトを使って調べていきました。
-その中で実際に受けた学校はどこですか?
Iくん:滑り止めとして受けた学校も含めると、慶應義塾湘南藤沢高校の全国枠(神奈川、全国偏差値75)、慶應志木(埼玉、全国偏差値76)、横浜翠嵐(神奈川、全国偏差値75)、ラ・サール(鹿児島、全国偏差値77)、学芸大附属、開成(東京、全国偏差値78)の6校に絞り、受験勉強を始めていきました。
日程的にこれ以上受けるのは厳しかったので、興味のあった東大寺学園は諦めました。
受験期の苦労や工夫
-受験期はどのようなスケジュールで生活をしていましたか?
平日
6時半起床
〜朝食〜
7時半に家を出る
8時過ぎに学校に着く
8時半から学校開始
〜学校〜
16時半帰宅
18時過ぎまでダラダラして休憩
〜夕食〜
19時ごろにご飯を食べ終わる
〜勉強〜
24時まで勉強
1時までアイパッドを使って息抜きして就寝
日曜
8時に起床
9時に家を出る
〜昼食〜
12時にSAPIXの自習室につき勉強
13時から日曜特訓
〜日曜特訓〜
19時30分に日曜特訓が終わる
22時まで自習室で勉強
日付が変わるかなという時間に駅に到着
〜夕食〜
1時までアイパッドを使って息抜きして就寝
Iくん:こんな感じで割とダラダラした生活を送ってました。
-夜にアイパッドを使ってたんですね。受験期に地方出身だったために苦労したことはありますか?
Iくん:まず、自宅から東京に行くのに時間がかかったことで、片道2時間かかりました。そのため、塾の模試を受ける時は朝5時に家を出なくては行けなかったのが大変でした。
-その長い電車内でしていたことって何かありますか?
Iくん:理想はテキストを解き直したり、参考書を見たりすることですが、トンネルを通ったりすると、暗くなってしまって眠気が襲ってきて、気づかぬ間に寝ていました(笑)
あと、受験期にSAPIX高田馬場校(新宿区)に通っていたので、地元で自習室が使えなかったことです。そのため、家と図書館で交互に勉強場所を変えましたが、集中力が持たなかったです。勉強をする環境に少し困りました。
-では、今受験期を振り返ってみて、勉強場所の確保はどうするべきだったと思いますか?
Iくん:地元の安い塾に在籍して、一コマでも授業をとって自習室を使うという選択をすればもっと成績が伸びたのかなと思います。
-受験期の学校の環境はどのような感じでしたか?
Iくん:周りのクラスメイトも高校受験をするため、学習に対するモチベーションは下がりませんでした。
ただ、東京の学校を受験をする人があまりいなかったので、自分の受験校の多さが、周りからは理解されづらかったです。
東京での生活
-今はどのように暮らしてますか?
Iくん:父と東京で2人で暮らしています。母と妹は地元に残っています。
-家族が離れ離れになることについては議論がありましたか?
Iくん:父の仕事の都合や父親の方が東京に慣れていて安心できたため、スムーズに進みました。
-東京での生活や父と2人での生活で苦労しているところはありますか?
Iくん:父と2人のため、家事を分担しているため大変です。ですが、学校へは通いやすく、帰宅も早くできるためそれ以外は特にありません。
あと、地元より空気が汚いので、深呼吸したくないですね(笑)
こんなようなのんびりとした風景が懐かしくなることがあります。
-懐かしい地元にはどれくらいの頻度で帰るのですか?
Iくん:長期休みには必ず帰っています。最低でも一週間ほど地元で休んで羽を伸ばしています。帰ったら地元の友達と以前と変わらない感じで遊んでいます!
-お金はどのように管理していますか?
Iくん:学業に必要なものなどは基本的に両親に出してもらい、交際費や遊びに行く分などは父方の祖父からもらう小遣いでまかなっています。
-東京での生活をしていて感じたメリット、デメリットはありますか?
メリットは教育環境が圧倒的にいいということです。周りに意識の高い人や教養の豊富な人が多いということです。実際に、普段会話をしていて、現在の政治の内容や発展的な数学に関することなどを話している人がいます。とても新鮮な雰囲気で、いい刺激になります。
また、塾がとても多くあるため、自分に合った塾に通いやすいことです。僕は数学をさらに伸ばしたいと思ったので、数学に強い塾に入ろうと思ったのですが、塾の数が多くて選ぶのに苦労するという贅沢な悩みをしました。
デメリットは先程も言ったように、空気が汚いということですね(笑)
-塾以外で地方と都内の格差を感じることはありますか?
Iくん:学校での活動で多くの美術館や博物館に行きやすかったり、個人でも価値のある場所へ行きやすいので生で歴史のあるものに触れる機会がが多く、より深い教養が身につきます。そのような貴重なものに触れる機会の差を感じました。
また、受験や就職でも情報量の量がとても多いため何をするにも都内にいた方がより優位に立てると感じます。
東京の高校で1年間過ごしてきて
-東京で1年間過ごして自分の周りで一番変わったなと思うことはありますか?
Iくん:一番変わったことは、自分と同じレベルやそれ以上のレベルの人が多いので、中学にいた時と比べていい成績が取りづらいことです。それが高校に入って一番変わったと思うことです。いい変化でもありますが、悪い変化でもあるかもしれないです(笑)
-東京に来て良かったと思いますか?
Iくん:もちろんです。
レベルの高い人と関われることで、自分のモチベーションが高く保てます。そのため、自分を高めるのにはとても向いていると思います。そんな仲間と勉強したり、生活したりできる環境は地方ではなかなか味わえないことです。
普段の少しのいい変化で、大きなアドバンテージが生まれるので来て良かったと思っています。
地方から都内への受験を考えてるみなさんへのメッセージ
学校の校風は妥協しないで納得の行くまで調べてから志望校を選んだ方がいいです。自分も納得行くまで調べ続けました。
そして、都内の学校への受験は自分の可能性をさらに広げてくれるものとなります。ぜひ、皆さんも最後まで諦めずに努力してください!
関連ページ:こちらの記事もぜひお読みください!
この記事を書いたライター
- インタビュー2021年11月20日【13の質問】あなたが医学部受験を決める理由&受かる人の特徴とは?-医学部受験塾ACE Academy社長髙梨裕介さんインタビュー
- 受験対策・科目別勉強2021年9月18日「医学部予備校ACE Academy」体験記
- 勉強法&生活スタイル2021年7月29日【超必見】楽器練習ガチ勢へ。
- 豆知識・思うこと2021年7月1日【創立100周年!】中国共産党ってどんな党?